近年のタンパク質結晶構造解析技術の進歩により、今や良い結晶さえ得られれば初心者が自分で結晶構造を決定し、
原子レベルでの生物学研究を展開できる時代になっています。特に、放射光と呼ばれる質の良いX線を用いれば最高
水準の構造解析が可能です。しかし、多くの生命科学系の研究者にとって、タンパク質の構造決定は実際以上に難し
いものと考えられています。
そこで、理化学研究所 放射光科学総合研究センターではそのような方々を対象とする「理研 RSC 研修 ~ SPring-8
ではじめるタンパク質結晶構造解析」を平成24年度から開講しています。これからタンパク質の構造解析を始める
方々に、簡単なケースは自力で構造決定できることと困難な場合の対処法をお伝えすることが本研修の狙いです。
■主催:独立行政法人 理化学研究所 放射光科学総合研究センター(RSC)
理研RSC-リガク連携センター
創薬等支援技術基盤プラットフォーム事業
■日時:
第9回 2014年12月2日(火)~5日(金)
■場所:(〒679-5148 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1 (播磨科学公園都市)
独立行政法人 理化学研究所 放射光科学総合研究センター ハイスループット棟
キャンパスマップはこちらから
■応募締切 :
第9回 2014年10月14日(火)(現在受付中;応募締切を2週間延長)
応募フォームはこちら
■研修内容:
タンパク質試料の調製から解析までの導入的な研修を、SPring-8 内の一貫したタンパク質構造研究基盤
(Protein Tectonics Platform, PTP)とビームラインが連携して行います。少人数制(1回の研修につき6名)
で実習に力点を置いた内容です。
構造解析を成功させるためには、まず良い結晶を作ることが必要です。そのために必要な知識と技術を学んで
いただきます。次に、結晶にX線を照射し、その回折データから結晶構造を決定するまでの一連の流れを、実習
を通して体得していただきます。
詳しくは理研RSC研修サイトをご覧ください。