解析拠点

相関構造解析法とは

目的

生命素子の現実の姿を捉えるには、分解能や特性の異なる複数の構造解析手法を組み合わせ、それらの「相関(correlation)」を用いて多面的に解析することが必要である。そのような「多次元的」な方法論を確立するとともに、単一手法では到達不可能なレベルの生命機能解明を目指す。

☆独立した手法から得られたデータをシームレスにつなぎ合わせる。

  • 複数手法をつなげる各種の相関解析法を開発・実用化する。
  • 複数の相関解析法を組み合わせることで、時空階層を超えた構造機能解析により、特定の生物現象を「縦・横・斜め」から切り取る。

蛍光?電子線相関法開発研究

蛍光顕微鏡とクライオ電子顕微鏡観察のイメージの相関を取る(CLEM法)ことで、巨視的な細胞内での局在から微視的な分子構造までを「google earth」のようにカバーする。

神経シナプス接着構造のCLEMイメージング

電子線?X線相関分子解析

X線結晶構造解析で原子分解能構造を得ると同時に、その生理的複合体中での、あるいは生理環境下での形状との相関を高精度で求め、機能分子の「真の姿」に迫る。

ミドリムシの「目」に相当する分子構造

2-2

相関分光学分子解析

ダイナミクスを捉えるために、固定された原子座標と溶液中の確率論的な分子挙動(NMR、X線・中性子散乱)情報を統合する新しい手法を開発する。

マルチドメインタンパク質のX線小角散乱

2-3

Catching and Controlling Macromolecular Complexes : 階層構造ダイナミクス

階層構造ダイナミクス

Dikic, Wakatsuki, Walter, Nature Review Mol. Cell Biol., 2009

ページの先頭へ戻る