所属 |
① 筑波大学 生存ダイナミクス研究センター ② 筑波大学 生存ダイナミクス研究センター ③ 筑波大学 生存ダイナミクス研究センター |
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氏名 |
① 岩崎 憲治 ② 原田 彩佳 ③ 安達 成彦 |
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AMED 事業 |
課題名 | 生命科学と創薬研究に向けた相関構造解析プラットフォームによる支援と高度化 |
代表機関 | 理化学研究所 | |
代表者 | 山本 雅貴 |
クライオ電子顕微鏡、ネガティブ染色法、単粒子解析、CRYO-ARM 300II、相互作用解析
当施設代表者は、前BINDS(2016年度~2020年度)においてBINDS初のクライオ電子顕微鏡共用施設導入に現場サイドで尽力し、鏡像対称をもったナノケージの構造解析(Nature, 2019)に成功するなど多数の成果を当時のスタッフとともに挙げた。この経験を活かし、筑波大にて新たな支援担当者とともに国産のクライオ電子顕微鏡cryo-ARM 300IIおよびcryo-ARM 200、そして加速電圧120kVのJEM-1400を武器に主に単粒子解析を目的とした支援を行っている。
これまではクライオ電子顕微鏡による構造解析可能なターゲットの成果を創出してきたが、現在、分子生物学、細胞生物学、基礎医学などを武器に滑膜肉腫の病因となるタンパク質の解析に挑んでいる。最近においては、同じくBINDS事業内の東大・胡桃坂先生・堀越先生、三重大・谷先生、阪大・宮ノ入先生の協力を得て、病因である天然変性タンパク質がカウンターパートとの相互作用により三次元構造を形成することを原子レベルで明らかにした。しかもそれは非常に弱い相互作用だった。この結果は、世界初であり、病因解明に大きく寄与することは間違いない。同時に創薬のための基盤情報となる。このように「構造解析可能なターゲット」から「構造解析は難しいが創薬に必須のターゲット」へと研究を展開している。精製したタンパク質を扱うクライオ電子顕微鏡単粒子解析法では、試料の調製が非常に重要だ。そのため動物細胞発現系やバキュロウイルス発現系、高速液体クロマトグラフィー、蛍光顕微鏡など各種生化学・細胞生物学実験機器を揃え、さらにBiacore T200を保有し、ITC、RT-PCRなどのセンター機器と合わせて使用することで、分子間相互作用の測定も常時行っている。詳しくは以下のホームページ、ツイッターをご参照ください。