このFAQは、これからBINDSの支援申請事業にご応募を検討されている方々及び現在支援を既に受けておられる方々を主な対象としております。
先ずはホームページのトップメニューに掲載されている『支援利用について』をクリックして『支援利用に関する重要事項』及び『コンサルティング・支援申請の流れ』をご覧ください。
支援申請の仕方についてはホームページのサイドメニューにある『支援申請者マニュアル』で、各課題の支援内容の詳細については同じく『支援メニュー』で、ご覧になることができます。
なお、コンサルティング申請書の書き方については利用者登録後に支援コンサルティング申請画面の『申請書の書き方ガイダンス』をご参照くださるようお願いします。
本事業では的確な支援を行うために事前のコンサルティングを重視しております。申請された研究テーマの内容や方法について、両者の間で十分に意見交換を行い、支援が可能かどうか、あるいはどのような提案であれば受け入れられるのかを決めます。従ってこのコンサルティングの手続きなしで支援申請を直接に行うことはできません。また申請前に当事者間で話合いや仮の合意があっても、コンサルティングの手続きを受けていただかないと次の段階である支援審査に進むことはできません。なお、まれに支援が困難であると判断され「見送り」となる場合もありますが、コンサルティングの過程で適切な助言を受けることができます。
ホームページに格納されている支援メニューをご覧いただき、さらに支援内容を検討された上で利用者登録及び申請を行い、コンサルティングを受けてください。なお、受付窓口であるBINDSサポート班では申請の形式的なチェックを行うだけで、専門的な相談は行っておりません。
具体的な開示の時期や方法については、支援を受ける前にコンサルティングの段階において支援担当(候補)者と協議を済ませておいてください。
ただし、申請の際に適切な研究支援を行うために、希望する支援担当(候補)者に対して必要な情報を開示してくださること、また支援の経費が公費であることから、研究終了後に研究成果を公開していただく必要があることにご留意願います。研究の内容により企業利用・成果占有利用が相応しいと支援の当事者間で合意があれば、次の研究支援のステップに進まず「コンサルティング終了」の手続きを経て、本事業外で共同研究等に発展させることが可能です。なお、支援を受けている途中で成果占有とするために支援を打ち切りとした場合は、それまでに得られた研究成果についても公開の対象となります。
本事業では大学等の研究機関にかかわらず応用・開発を行う企業(研究所を含む)からの支援申請も受け付けており、特許等の知的財産権を設定することが想定される場合があります。予め支援申請の段階においてその帰属や権利等について支援担当(候補)者・申請者それぞれが所属する機関の知財担当者とよく相談しコンサルティングの段階で打合せを行ってください。また併せて論文等の成果公表の時期についてもご検討されることをお勧めします。
支援にかかる経費はプロジェクトから各支援担当者に支弁されており原則として無料です。ただし、研究支援の内容(大型機器や特殊な試料の使用、実験や検査の回数、補助要員の数など)によっては、プロジェクトの予算だけで賄えない場合もありますので、コンサルティングの際に希望する支援担当(候補)者に予めご相談・確認願います。
支援期間は支援の内容によって千差万別ですので特にルールはありません。ただし、本事業は5か年間のプロジェクトで2027年3月末に終了予定ですので、本事業による支援もその時点で終了となります。従って、申請の際には期間内で終えられることを前提とした計画を作成してください。
なお、所期の支援目的が達成されたとき、支援が共同研究等に発展した場合は、すみやかに支援終了報告の手続きを行ってください。引き続き同一の支援担当者との間で別の支援課題を依頼する場合には、新たに申請手続きをする必要があります。
PIとは、しかるべき学位を有し、独立して研究計画を立案し、独自の研究資金をもって研究を遂行できる方(大学等であれば教授、准教授、講師、状況に応じて助教、企業等であれば部長、課長、室長、グループリーダーなど)を指します。PIに該当されない方が支援を受けたい場合には、研究室/講座の教授などPIに相当する方の許可を得てPIの名義で申請してください。これは責任ある支援体制の構築や支援の計画や管理にとって極めて重要な事柄であり、申請の段階において事前に照会させていただくこともありますのでご理解願います。
申請が類似の内容でなくまったく異なるものであれば、同時に複数申請することは可能です。重複申請、いわゆる同じ申請内容にもかかわらず複数の支援担当者を希望する申請はできません。同一の研究テーマで生産→解析→スクリーニングのように順をおって進める場合は、それぞれの段階が終了した時点で、逐次申請してください。
なお領域によっては、研究資料や手法により、申請課題を分割あるいは統合することを支援担当(候補)者から指示、助言を受けることがありますが、その場合はBINDSサポート班にお問い合わせください。申請書を改めて提出される場合はその旨を申請書に記載願います。
支援メニューをよく読んでいただき、申請を希望する研究テーマの内容に沿った希望する支援担当(候補)者を一人必ずお選びください。なお、加速器を利用する解析分野で「ビームタイム支援」を選択した場合、支援者側の担当者の人選等によりコンサルティングに入る段階までに少々お時間をいただく場合がございます。
支援メニューをお読みいただいてもさらに不明な点がある場合は、支援担当(候補)者の所属する機関が掲載しているホームページにおいて当該研究室の概要や研究内容、構成員、主要な論文等を参考にされることをお勧めします。なお、2023年度からBINDSのホームページの「BINDS研究者の横顔」で、支援担当者に関するその人となりや研究方針などを紹介する記事を順次掲載しており、これもご参考にしていただければ幸いです。
例えば、想定する研究テーマについて、具体的にどの範囲まで支援して貰えるのか、どのような研究手法、機器や資材を使うのか、現在支援の受入の余裕があるのか、対象となる試料の具合が適切かどうかなど、申請に際して事前に必要な情報を得ておきたい場合が想定されます。
申請書は支援担当(候補)者すなわちコンサルティング対応者・PSまたはPOが読むことを原則としています。また、申請書の様式の中には利益相反に該当する関係者をリストの中から選択する欄が設けてあり、チェックすると申請内容を知られたくない研究者にはシステム上、メールが届かないようにしてあります。なお、申請書を読むのは限られた方だけであり、申請時の利益相反先のリストに名前が上がっている方全員が読むわけではありません。
申請書を記入する段階では、秘密保持が必要なデータの記入は不要です。なお、コンサルティングの段階で、支援担当(候補)者と具体的な内容について直にやりとりすることができますので、よく話し合ってください。ただし、申請の際に検討に不可欠な事項を記入しなかったり、説明を大幅に省略したりすると申請そのものが受け付けられない場合もあります。申請書の課題内容の欄は文字数に制限はありませんので、お手元にある試料や支援を希望する内容などをできるだけ詳しく記入してくだされば、コンサルティングやその後の審査が円滑に進みます。
ただし、週末や連休の直前の申請、申請窓口のチェックで修正の必要が生じた場合は、もう少し時間を頂戴いたします。またお盆休みや年末年始のサービス休止期間にかかる場合はホームページのお知らせをご覧ください。なお、支援担当(候補)者の長期出張、ご使用のブラウザ、所属機関のファイアウォール、まれにシステムの異常などで、支援担当(候補)者からのコンタクトが遅れる、あるいは連絡がない場合もありますので、1週間以上にわたり応答がない場合は、お手数ですが窓口のBINDSサポート班にお問い合わせください。
支援担当者とよくご相談の上、BINDSサポート班にお問い合わせフォームやメール等で速やかにご連絡願います。
ただし、支援承認が下りた後は、支援内容の変更はできません。その場合は改めて申請をしていただきます。
先ずは支援担当者にご連絡いただき、今後のことなどについてご相談ください。MyPageには、必ずご自身でログインし、所属先、電話番号、メールアドレス等の変更をお願いします(申請者用マニュアルP15をご参照ください)。「利用者管理」による変更はいつでも可能となっており、修正登録後すぐにシステム上に反映されます。
進捗報告の主旨は、研究支援が支援担当者と被支援者との間で途断なく順調に進展しているかどうかを相互に点検・確認し合うことにあり、課題への取組み状況や研究内容を評価することではありません。
研究支援が開始した日より90日ごとに、両者それぞれに、「支援課題の進捗報告のお願い」と題するメールが、コンサルティングシステムを管理するコンピュータから自動配信されます。両者は連絡を取り合い協議の上、その内容に沿って進捗状況をそれぞれから齟齬のないようにご報告願います。依頼メールに記されたURLをクリックすると「支援進捗状況(90日報告)」と題する記入フォーマットが現れますので、それを利用して報告してください。報告をいただけないと1週間ごとに同様の依頼メールが配信されることになります。なお支援が長期間にわたり、終了報告が寄せられていない支援課題については、BINDSサポート班から不具合がないか定期的にチェックし照会することがあります。
支援担当者が手続きをすると、「支援終了報告の依頼メール」(支援終了報告の記入のためのURL)が支援担当者、被支援者の双方に届きます。記載のURLより「支援研究終了報告書」をご提出ください。なお、両者のいずれか一方からの報告だけでは、支援は終了とはなりません。両者の間で解析結果の具合や研究成果(論文)の公表、知財の処理等について事前に十分に協議・合意した上で、終了の手続きを進めてください。
当初の支援申請の内容の延長線上であれば可能です。相談の上、追加支援が決定すると支援担当者の行う「追加支援」申請手続きにより追加支援研究が開始されます。ただし、支援依頼の内容によっては、改めて新たに支援申請を行っていただく場合もあります。
支援先に対する謝意を表すだけでなく、論文の信頼性を担保するという意味で謝辞は不可欠です。また当プロジェクトは政府からの資金によって運営されていることもあり、その活動状況や成果が常に国民の皆様から問われておりますので、ご理解願います。
なお、論文はホームページに掲載されます。謝辞の記載方法については、こちらをご覧ください。