A14-2 X線結晶解析によるRNAの立体構造解析
RNAターゲット創薬のためのRNA分子設計・共結晶化・試料調製支援と高度化
支援担当者
所属 |
①上智大学 理工学部 |
氏名 |
①近藤 次郎 |
AMED 事業 |
課題名 |
RNAターゲット創薬のためのRNA分子設計・共結晶化・試料調製支援と高度化
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代表機関 |
上智大学 |
代表者 |
近藤 次郎 |
支援技術のキーワード
X線結晶解析、RNAターゲット創薬、核酸医薬品
支援技術の概要
RNAのX線結晶解析では、タンパク質の場合と異なり分子置換法で使用できるモデル分子がほとんどなく、RNAに特化した方法による位相決定が必要である。化学的に導入した臭素やヨウ素、ソーキングによって導入したコバルトやイリジウムのアンミン錯体などを用いた従来の異常分散法に加えて、金イオンや水銀イオンを仲介したミスマッチ塩基対や、RNAに含まれるリン原子を活用した新しい異常分散法、我々が独自に開発した「らせん対称をもつRNAのab initio構造決定法」(Kondo et al., Acta Cryst. D64, 1078-1091 (2008))などを駆使して構造解析を行う。
支援技術の利用例
- RNA-低分子医薬品複合体の共結晶化・構造解析
Kanazawa et al., Nucleic Acids Res., 45, 12529-12535 (2017)
Kondo, Angew. Chem. Int. Ed., 51, 465-468 (2012) など多数
- RNA-核酸医薬品複合体の共結晶化・構造解析
Kondo et al., Chem. Commun., 52, 2354-2357 (2016)
Juan et al., Nucleic Acids Res., 35, 1969-1977 (2007)
支援担当者の研究概要