D8-5 疾患モデルマウスによる薬効評価支援

ユニット名

ヒット化合物創出ユニット

支援担当者

所属 ① 東北大学 未来科学技術共同研究センター
氏名 ① 鈴木 教郎
AMED
事業
課題名 ゲノム・オミックス・タンパク質構造情報を活用したアカデミア発の創薬支援
代表機関 東北大学
代表者 山本 雅之

支援技術のキーワード

貧血、赤血球造血刺激因子製剤(ESA)、遺伝子改変マウス

支援技術の概要

赤血球造血因子エリスロポエチンの産生量が著しく低下し、重篤な慢性貧血を呈する遺伝子改変マウスを用いて、赤血球造血誘導や慢性貧血治療に関連する薬剤の個体レベルでの評価系を支援する。本マウスは、慢性貧血による全身性の慢性低酸素の動物モデルとしての利用も可能。

支援技術の利用例

・新規赤血球造血刺激因子製剤(ESA)の個体レベルでの評価
・低酸素応答系に作用する薬剤の個体レベルでの検証

支援担当者の研究概要

生体の低酸素応答機構および酸化ストレス応答機構について、遺伝子改変マウスの作出と解析を通した研究を進めている。また、これらのストレス応答系の破綻と腎臓病や血液疾患などの疾患との関係について解析している。ストレス応答系においては、遺伝子発現制御機構が中心的役割を担っており、ストレス誘導性の転写制御機構について、クロマチンやエピゲノムのレベルで理解することを目標としている。

これまでに、ストレス誘導性の転写因子であるHIFおよびNRF2について、マウス個体レベルでの機能解析から培養細胞を用いた分子機能解析で実績をあげている。また、腎臓における低酸素誘導性の赤血球造血因子産生機構を明らかにし、その破綻に起因する腎性貧血の発症機序を見出した。さらに、腎臓病における酸化ストレスの関与を解明し、HIFおよびNRF2の活性を制御する薬剤が細胞レベルおよび個体レベルにおいて腎臓病への介入に有効であることを示してきた。

URL:https://didms-comart-tohoku.jimdofree.com/

支援申請する