E4-5 タンパク質ハイブリッド分子作製支援

ユニット名

支援担当者

支援技術のキーワード

抗体、コンジュゲート化学

支援技術の概要

抗体等タンパク質ハイブリッド分子の創製、特に低分子・中分子化合物等の他の分子とのハイブリッド分子の創出を支援する。目的に応じて最適なリンカー導入した低分子・中分子を抗体等タンパク質へコンジュゲートすることで、実用化を志向したバイオ医薬品候補分子の支援を進める。また、低分子化抗体や二重特異性抗体デザインを含むハイブリッド分子を作製するとともに、それらの結合当量比や物理化学的安定性などの物性を評価する。

支援技術の利用例

（1）抗体-中分子化合物コンジュゲートの作製
（2）改変抗体に対する低分子化合物のコンジュゲート体作製
（3）タンパク質ハイブリッド物質の物理化学的物性の評価

支援担当者の研究概要

（1）細胞膜受容体に対するバイパラトピック抗体の設計
創薬標的として重要視されている細胞膜受容体を標的としたバイパラトピック抗体群を網羅的に作製し、アゴニスト/アンタゴニスト活性、あるいは細胞内在化活性といった諸機能にすぐれた分子の創出に取り組んでいる。新しい抗体のフォーマットとして有望視されているバイパラトピック抗体のデザインを一般化するための基盤情報の収集を図っている。

（2）二重特異性抗体作製技術の開発
新規な方法の開発を含め、遺伝子工学的手法、コンジュゲート化学を利用した方法など、多様な二重特異性抗体作製方法に関して検討を進めている。特に、既報のタンパク質トランススプライシング反応を利用した手法の最適化を進めているほか、これらの手法について、細胞膜タンパク質を標的としたバイパラトピック抗体への応用を進めている。

（3）抗体を利用した新規なターゲティング技術の開発
コンジュゲート化学とバイパラトピック抗体のデザインを利用した新たなターゲティング技術の開発を進めている。エピトープ依存性の調査や構造最適化を進めている。