F6-1 疾患モデル動物提供支援

ユニット名

薬効・安全性評価ユニット

支援担当者

所属 ① 国立循環器病研究センター
② 国立循環器病研究センター
氏名 ① 山本 正道
② 藤原 祥高
AMED
事業
課題名 エネルギー代謝可視化を利用した病態モデル作出から薬効試験の臨床予測向上と支援
代表機関 国立循環器病研究センター
代表者 山本 正道

支援技術のキーワード

CRISPR/Cas、Transgenic、マウス、knock-out、ATP動態可視化

支援技術の概要

F6-2にある、特に生体内におけるATP動態を定量的・経時的・高解像・高時間分解で可視化するシステムを用いた短期間かつ臨床結果を高精度に予測できる薬物効果を評価できるシステムを提供するため、既存およびCRISPR/Cas9システムを用いて様々な疾患モデルマウス(およびラット)の作出を支援する。系統作出期間は依頼から離乳まで最短で約3ヶ月程度である。

支援の主な項目

・CRISPR/Cas9を用いたゲノム編集によるノックアウト、ノックイン、点変異の導入(マウス・ラット)
・microinjectionを用いたトランスジェニックマウスの作成
(いずれも、その後の解析や薬効試験のためにATP動態可視化技術を組込み可能)

支援の流れ

  1. 遺伝子改変対象遺伝子・方法についての相談
  2. 遺伝子組換えのための遺伝子構築
  3. マウス作成(ATP動態可視化できる形で作成)
  4. 離乳・遺伝子型判定

支援技術の利用例

各種循環器・骨格筋・代謝・免疫・中枢疾患モデルマウスの作出
ヒト疾患情報や解析から得られた遺伝子情報を基に、マウス心不全や不整脈、高血圧、腎疾患、骨格筋、代謝、免疫、中枢疾患などのモデルマウスをCRISPR/Cas9システムまたはトランスジェニックマウスを用いて作出。これらのマウス作出時にATP動態可視化マウス由来の受精卵または精子を用いることで作出された疾患モデルでのATP動態可視化を可能にしている。

支援担当者の研究概要

当センターの遺伝子改変動物開発グループでは、2019年7月の移転後3年間で200系統以上の個体復元、150系統以上の凍結保存、そして150系統以上のゲノム編集マウス開発の発生工学支援を行ってきた。いち早くCRISPR/Cas9系を導入することで、遺伝子欠損、点変異、ノックインの効率化・最適化を目指して研究開発を推進している(Fujihara et al. PNAS. 2016; 2019; 2020; 2021)。

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