所属 |
① 大阪大学 大学院薬学研究科 ② 大阪大学 大学院薬学研究科 |
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氏名 |
① 辻川 和丈 ② 長谷 拓明 |
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AMED 事業 |
課題名 | 創薬サイエンス研究支援基盤の統合による創薬イノベーションの加速 |
代表機関 | 大阪大学 | |
代表者 | 辻川 和丈 |
質量分析装置、プロテオミクス、メタボロミクス、リピドミクス、エピトランスクリプトミクス
疾患の発症、治療標的分子の探索、化合物の作用評価やバイオマーカーの同定において、生命活動によって生産されるタンパク質や代謝物のプロファイリングであるプロテオミクスやメタボロミクス、生体脂質の解析であるリピドミクス、さらにRNAの後天的修飾に起因するエピトランスクリプトミクスの解析は重要な知見を与えることが期待できる。しかしそれらの情報収集においては、先端の質量分析装置の活用や基盤技術に基づく解析が必要不可欠となる。大阪大学薬学研究科創薬サイエンス研究支援拠点附属化合物ライブラリー・スクリーニングセンター(Compound Library Screening Center: LiSC)には、それらオミックス解析を支援可能とする質量分析装置と解析技術を有する研究者が支援を担当する体制が整えられている。
1. 細胞外小胞プロテオミクス
1)組織由来あるいは血中等の細胞外小胞検体の調整や測定検体数などのコンサルティングを行う。
2)酵素処理後、DIA(Data independent acquisition)プロテオーム解析を行なう。
3)解析データを支援依頼者に提供する。
2.メタボロミクス、リピドミクス
1)検体の調整や測定検体数などのコンサルティングを行う。
2)メタボロミクスやリピドミクスのメソッドパッケージを利用した質量分析計による解析を支援する。
3)データを代謝マップなどに落とし込んで、支援依頼者に提供する。
3. エピトランスクリプトミクス
1)解析RNA修飾塩基や定量範囲、測定検体数などのコンサルティングを行う。
2)抽出・精製RNAをヌクレアーゼ処理、ホスファターゼ処理によりヌクレオシドにまで分解する。
3)安定同位体を含む化合物を内部標準として用いて、質量分析装置による解析を行う。
4)RNA塩基により正規化後、データを支援依頼者に提供する。
大阪大学創薬サイエンス研究支援拠点は、大阪大学薬学研究科附属化合物ライブラリー・スクリーニングセンタ―(LiSC)と附属創薬センター(Drug innovation Center: DiNC)から構成されている。本支援である細胞外小胞プロテオミクス、メタボロミクス、リピドミクスやエピトランスクリプトミクスは、LiSCに所属する専任の研究者が支援担当する。
大阪大学大学院薬学研究科創薬サイエンス研究支援拠点HP:http://www.phs.osaka-u.ac.jp/souyaku_kyoten/
LiSC HP:https://www.phs.osaka-u.ac.jp/souyaku_kyoten/about/clsc.html